カワサキ「ヴェルシス650」2025年モデルの特徴

カワサキの「ヴェルシス650」は、あらゆる道を快適に走ることができるミドルクラスのアドベンチャーバイクです。2025年モデルとして登場した最新バージョンは、スタイリングとカラーリングが刷新され、さらなる魅力をまとっています。今回は、このヴェルシス650 2025年モデルの特徴やおすすめポイントを、詳しく紹介します。

ヴェルシス650の基本スペック

2025年モデルのヴェルシス650は、排気量649ccの水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載し、最大出力は67PS(49kW)で、8500回転の高回転域でも安定したパフォーマンスを発揮します。このエンジンは、低速でもスムーズで、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍できる設計がされています。燃料タンク容量は20Lと大きめなので、長距離ツーリングでも頻繁に給油する手間を省くことができます。

また、車体重量は219kg、シート高は845mmと、ミドルクラスのアドベンチャーバイクとしては標準的。重すぎず軽すぎずのバランスの取れたボディ設計が、ツーリングを快適にします。ホイールベースは1415mmで、前後のホイールサイズが17インチという設定。安定感と操作性を両立しており、ダートから舗装路までどんな道でも安心して走れます。

新しいカラーリングが特徴

2025年モデルでは、新たに「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック」というカラーリングが追加されました。従来のブラックとライムグリーンに比べ、落ち着きがありシックな印象です。この新しい色合いは、バイクの洗練されたデザインを一層引き立て、街中でも自然に映えるスタイリッシュな仕上がりです。

カラーリングの変更に伴い、細部のグラフィックやエンブレムのデザインも調整されており、トータルで見た目のバランスが向上しています。視覚的にもアクセントが効いていて、カワサキならではのアグレッシブさが強調されています。

ロングツーリングを支える充実の装備

ヴェルシス650 2025年モデルには、長距離ツーリングを快適にする装備が数多く搭載されています。防風性に優れたアッパーカウルやスクリーンは、走行時の風圧をしっかりと遮断し、疲労軽減に大きく貢献します。また、メーターには4.3インチのTFT液晶ディスプレイが採用されており、速度やエンジン回転数などの情報が一目で確認できる仕様です。

さらに、スマートフォンとの連携機能が搭載されているため、ナビや音楽再生など、スマホを活用したツーリングが楽しめます。カワサキのトラクションコントロール(KTRC)も装備されているため、滑りやすい路面でも安定した走行が可能です。加えてETC2.0車載器が標準装備されているため、料金所のスムーズな通過ができるのも便利な点です。

ヴェルシス650の乗り心地とハンドリング

ヴェルシス650の特徴のひとつに、柔軟なサスペンションがあります。ダイヤモンドフレームにロングトラベルサスペンションが組み合わせられ、道路の凸凹や舗装の悪い道でも衝撃を吸収し、快適な乗り心地を提供します。特に、リアサスペンションにはプリロード調整機能が備わっており、乗る人や荷物の量に応じたセッティングが可能です。

前後のタイヤサイズが17インチと比較的大きいため、安定感が増し、曲がりやすさも向上しています。ハンドリングは軽快で、街中のスムーズな移動から山道のカーブまで、自在に操ることができます。また、シート高が845mmに設定されているため、足つきもそこまで悪くなく、取り回しがしやすいのもポイントです。

おすすめポイント1:快適な長距離走行を支える大容量タンクと装備

ツーリングに出るとき、気になるのはガソリンの残量。ヴェルシス650は20Lの大容量タンクを備えているので、長距離を一気に走ることができる点がツーリング愛好者にとって大きなメリットです。燃費性能も良好で、WMTCモードで22.5km/Lを達成しています。

加えて、トップケースやパニアケースといったアクセサリーパーツも豊富に用意されており、荷物を多く積んでも安定して走れるため、キャンプツーリングやロングツーリングにも適したバイクです。たとえば、大型のトップケースを装着することで、ヘルメットやキャンプ道具を収納できるため、身軽に移動が可能です。

おすすめポイント2:安全性と安定性を追求した装備

ヴェルシス650には、ABS(アンチロックブレーキシステム)が標準で搭載されています。急ブレーキをかけた際にタイヤのロックを防ぎ、転倒リスクを低減してくれるので、雨の日や悪路でも安心です。また、前後ディスクブレーキ(前はΦ300mmのダブルディスク、後はΦ250mmのシングルディスク)が採用されており、高い制動力を発揮します。

さらに、カワサキ独自のトラクションコントロール(KTRC)は滑りやすい路面での安全性を確保してくれるため、悪天候や不整地の走行でもバイクが安定しやすくなります。これにより、長距離ツーリング中の天候の変化にも柔軟に対応でき、どんなシーンでも安全に走れる装備が整っています。

おすすめポイント3:使い勝手の良いデジタルメーターとスマホ連携

メーターには、視認性の高い4.3インチTFT液晶ディスプレイが採用されており、スピードや燃料残量、オドメーターなどの情報が表示されます。このメーターはスマートフォンと連携することができ、カワサキ専用アプリ「RIDEOLOGY」と接続することで、さまざまな情報がスマホ上でも確認可能です。スマホでルート案内や通知を確認できるため、走行中の利便性が向上しています。

おすすめポイント4:高いコストパフォーマンス

2025年モデルのヴェルシス650は、機能性と快適性に優れた仕様ながら、他の大型バイクと比べて価格が抑えられている点も魅力的です。従来モデルに比べて55000円の価格アップはありましたが、それでもアドベンチャーバイクとしての充実した装備を考えればコストパフォーマンスは良好です。また、全国のカワサキプラザでの充実したサポートも提供されているため、アフターサービスがしっかりしている点も安心です。

まとめ

カワサキ「ヴェルシス650」2025年モデルは、カラーリングの一新と機能性の向上により、あらゆるシーンでの走行を快適にする装備が充実しています。ミドルクラスながらも、本格的なアドベンチャー性能を備え、街乗りからロングツーリングまで幅広く楽しむことができる一台です。優れた燃費性能や安定感のある走行性能、安全性を考えた装備の充実、さらにスマホ連携やETC標準装備など、便利な機能が満載です。ツーリングや日常の通勤・通学まで、さまざまな用途に対応できるヴェルシス650は、バイクライフを一層豊かにしてくれるでしょう。

You may also like