ウルトラリミテッドの特徴

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フラッグシップモデル

ハーレーダビッドソンというと、カスタムチョッパーを連想する人が若い人には多いのですが、年配のかたはハーレーといえばフラッグシップであるウルトラリミテッドのほうを連想するかたのほうが多いようです。
スタイルは発売当初から目立った変化は見られません。

大きなスクリーンとタンデムにも考慮したシート、そしてアメリカ大陸を横断するのに必要な荷物を収納する大型トランク。
そしてなによりハーレーの命ともいうべきV型2気筒エンジン。
それらはあまり変化を見せていません。

ですが時代に合わせ、細かい点は変化を続けています。
大型カウルには長距離を退屈な旅にしないため、以前はカセットデッキやラジオが主流でした。
ですが現在では車と同様のナビゲーションとスピーカーシステムが装備されています。

ブレーキも通常のABSではなく、時速41kmを超えるとフロント・リア、どちらのブレーキをかけても連動して前後ブレーキをバランス良く効かせるリフレックスリンクドブレーキ with ABSが装備されています。
当初より一番変わったのは、やはりエンジンでしょう。

ツインクールドエンジン

ハーレーといえば空冷V型45度というのが代名詞でした。
排気量の差こそあれ、これはハーレーの命ともいうものであり、変わらないものだといわれていました。

ですがウルトラリミテッドは厳密にいえば、空冷ではありません。
見た目こそ以前のモデルと変わりありませんが、排気管とは別のパイプがエンジン全部から突き出ています。
これはフェアリング内のラジエターに繋がっていて、シリンダーヘッドとエキゾーストバルブシート周辺を冷却します。

つまり完全な水冷ではなく、部分水冷であり、ハーレーでは水冷機能を備えた空冷エンジン、ツインクールドエンジンと呼ばれています。
この冷却効果は抜群で、空冷特有のエンジン熱によるダレやライダーの負担を軽減させています。

ではハーレー特有の振動はというと、国内仕様ではあまり感じることができません。
しかしインジェクション制御のため、セッティングによって独特のフィーリングは戻ってきますので、心配することはありません。

超ヘビー級

ウルトラリミテッドはフラッグシップだけあり、豪華装備が特徴です。
ですがその反面、重量は412kgと超重量級です。
街乗りなど低速域では、その重量ゆえに小柄な人では扱えないと思われていますが、新型はフレームの剛性をアップし、17インチのフロントタイヤの性能をフルに発揮できるようになっています。
そのため以前のモデルに比べ、かなり軽く扱うことができ、小柄な人でも安心して乗ることができます。

ただそれはあくまで乗っているときであり、取り回しは重いことは覚悟が必要です。
また転倒してしまうと、体格の良い男性であっても、力だけではどうしようもありません。
かなりのコツが必要となりますので、前もって熟練者に相談することをお勧めします。

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