ガソリン価格の高騰も心配

価格高騰の理由

ロシアのウクライナ侵攻の煽りを受けて、物価は軒並み上昇する傾向にあります。
2023年6月に国内の大手電力会社が揃って電気料金を値上げしただけではなく、ガソリンも価格が高騰しています。
ガソリン価格の値上げは2021年ごろから始まっていて、2021年の初めには140円に満たなかったガソリン代も、2023年8月の時点では170円近くまで上がっています。

ガソリン代というのは原油価格と税金が大きなウェートを占めており、これ以外に精製費と輸送費、そして企業利益がかかります。
さらにガソリンには、揮発油税と地方揮発油税を合算したガソリン税と石油税の2種類の税金がかかっています。
1Lあたりのガソリン税は本来は28.7円であるにもかかわらず、限定税率の25.1円が加えられているため、53.8円になっています。
そこに暫定税率として25.1円が追加、さらに石油税として2.8円がプラスされます。
そのうえで、それぞれに消費税10%がかかるのです。

ガソリン補助金が9月末で終了

ガソリン代が値上がりしているのと並行して、ガソリン補助金が2023年9月末で終了になってしまうのもユーザーにとっては大きな打撃です。
ガソリン補助金というのは、全国平均ガソリン価格が一定の価格以上になった際に、燃料油元売りに対して支給される補助金のことです。
ガソリン補助金は2022年1月27日から始まった制度で、2023年6月から段階的に補助枠が縮小され、9月末には制度が終了する見込みになっています。

制度がスタートした当初の予定では2023年4月末までの措置でしたので、9月末で終了するのは仕方ないことなのかもしれません。
ただし、ガソリン補助金が終了した後、このままガソリンの高騰が続けば1L200円になる時代もそう遠くはないかもしれません。
バイクは自家用車よりはガソリンの消費量が少ないため、今後は車よりもバイクを活用するユーザーが増えることも予想されます。
通勤・通学には公共の交通機関を利用し、バイクはツーリングの際の趣味の交通手段として使うライダーも増えそうです。

ガソリン価格の値上がりは続く?

ガソリン価格が上昇している背景には、不安定な世界情勢やコロナ禍などといった要素があります。
コロナ禍によってガソリンの需要が高まっているのに対して、供給は逆に減少しているために、供給と需要のバランスが崩れた結果ガソリン価格の高騰を招いています。
また、2021年8月にハリケーン「アイダ」によってアメリカの石油施設が被害を受け、復旧が遅れているのも要因のひとつといえるでしょう。
原油価格が上がると、これに合わせて運搬コストも上昇して連鎖的に値上がりが続いていくという悪循環に陥ってしまうため、今後もガソリンの値上がりは続きそうです。

You may also like