ボバーのルーツはボブジョブ?
近年、にわかにボバーの人気が高まってきています。
ボバーというのは1930年から40年代にかけて流行したカスタムスタイルのことで、前後のフェンダーが短くカットしてあるのが特徴です。
「ボバー」という名前は、髪の毛をボブスタイルに短く切りそろえるようにフェンダーをカットすることから来ていると言われています。
ボバーが始まった当時は、車体を軽くしてマシンのパフォーマンスを上げるのが主な目的とされており、趣味的なカスタムとはちょっと違う意味合いがあります。
1930年代に「クラスC」と呼ばれるレースが始まったのですが、このレースは市販車をベースにしていました。
ハーレーのWRやインディアン・スカウトなどは、重い鉄製のフェンダーを前後とも外し、軽量化してレースに参加していました。
これを一般のライダーが真似してカスタムするようになったのがボバーというわけです。
アメリカのカスタムスタイルとしてはチョッパーなどが有名ですが、ボバーはチョッパーの30年も前に誕生しています。
ボバースタイルのモデルも登場
ボバーは80年代以降ほとんど姿を見せなくなり、他のカスタムスタイルのバイクが流行します。
ところが、2000年になってカスタムバイクの人気が再び盛り上がり始め、ボバーも注目されるようになります。
もともとボバーの誕生に関わっているハーレーダビッドソンやインディアンからボバーモデルが発表され、トライアンフからも新しいモデルがリリースされます。
トライアンフの「BONNEVILLE BOBBER」は、最先端のライディングテクノロジーが集結した見事な作品で、オーナーの趣味の良さを感じさせます。
排気量は1200ccで、水冷SOHC並列2気筒8バルブ、270°クランクエンジンを搭載しています。
カラーはレッドホッパーとジェットブラック、マットストームグレイの3色展開、ライディングモードはROADとRAINの2種類が用意されています。
独創的なハンドペイントが施された美しいスペシャルエディション「Bonneville Bobber Gold Line」も人気です。
ボバーカスタムを実践するには
ボバーカスタムを実践するのはそれほど難しいことではありません。
リアのフェンダーはショート仕様に替え、フロントフェンダーレスにすることで、ボバーっぽい雰囲気になります。
もう少し手を加えたいというのであれば、タイヤをビンテージのFireStoneに変えるのがおすすめです。
どうせなら、自分でタイヤのウォールにホワイトレターをペイントしてみましょう。
これで、1930年代のアメリカの雰囲気を完璧に再現することができます。