ヤマハ SR400の特徴

ヤマハ シグナスX

SRの歴史

ヤマハSR400は、1978年に販売を開始し、発売から30年を超えた現在でも人気を保つ大ベストセラーバイクです。
この長い年月の間には、当然のことのように紆余曲折がありました。

売上げが鈍ればメーカーもマイナーチェンジやモデルチェンジなどを行い、それに対応します。
デビュー当時からスタイリングにはあまり変わりがないように見えるSR400にも当然それは行われています。

SR400の代名詞ともいわれるスポークホィールですが、一時期アルミキャストホイールに変更されました。
これにはあまりの不評により人気が急落し、すぐに元に戻されています。

1984年にはツインカムエンジンを搭載したSRX250が登場し、翌85年にはSRX4とSRX6が登場しました。
単気筒エンジンながらツインカムを搭載しスタイリッシュなこのモデルと逆行するかのように、SR400は同年フロントブレーキをドラム化するという退化への道を進みよりクラシック方面へと進歩しました。

SRXシリーズが絶版となった1990年代、SR400はそのままの姿を保ち、2001年に再びフロントブレーキがディスク化され、当時の排ガス規制に対応するためエアインダクションシステムを採用しました。
そして2008年販売開始より30周年のこの年、排ガス規制強化に対応できず生産が中止されます。
ですがインジェクション化された新型モデルが2009年12月より2010年モデルの販売が開始し、現在も販売され続けています。

人気の秘密

SR400は上記のように、フルモデルチェンジのような目に見えて大きな違いはありません。
ホイールやブレーキ、塗装の差くらいで、性能に繋がるようなメカの差はありません。
それにも関わらず人気を保っている理由は、シンプルだということでしょう。

人気がでるバイクは、スタイルであったり、性能であったり、その時代の流行のようなものがあります
ですがSR400は流行とは真逆の古臭さを感じるバイクで、他では見受けることができません。

馬力もありません、目を見張る性能もありません。
ですがそれゆえに乗り手がダイレクトで感じることができ、バイクに操られるのではなく、乗り手が操るバイクなのです。

SR400はシンプルゆえに改造のベースモデルとしても人気があります。
カフェレーサー風にしたり、スカチューンなどのベースモデルとしても、人気を集めています。

注意点

SR400に関してただ1つだけ注意することがあります。
現行モデルはキック始動の際、キックインジケーターが付いており、ピストンの位置を合わせることができます。
またキックも軽く、跳ね返りなどもありません。

ですが旧型のモデルは、そのようなものはついていません。
ピストン位置を合わせるのは、キックペダルを踏み込んだ感覚であり、踏み損なうとエンジンが逆回転してペダルが跳ね返る“ケッチン”を喰らうことになります。
400cc単気筒のケッチンの痛さはかなりのものがありますので、なるべくでしたら現行型の購入をお勧めします。

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