エンジンをカスタムする

エンジンをカスタム

強いパワーで

バイクのカスタマイズの一つに、エンジンのカスタマイズがあります。
エンジンはバイクの心臓ともいうべきパーツで、バイクの走行性能に直接影響する動力部です。
ですので、エンジンをカスタマイズしてより高いパワーを出せる様にすれば、バイクの加速性能は確実に向上します。

エンジンのカスタマイズとして代表的なものは、ピストンの交換やボアアップです。
ピストンの交換とは、オリジナルのピストンをより軽量なものに交換することで、ピストンの重量によるエンジンのパワーロスを少なくし、よりエンジンの力を引き出すカスタム方法になります。
この改造により、エンジンの性能は向上しますが、交換用のピストンは十分に強度のあるものを選ばなければ、走行中にトラブルが発生する可能性もあるので注意が必要です。

ボアアップ

一方、ボアアップというエンジンカスタマイズは、シリンダーの容量を大きくして排気量をアップさせるというカスタム法です。
排気量が上がれば、一度の燃焼サイクルでより大きなパワーを引き出すことが出来ます。
ボアアップは、仕組みとしては非常にシンプルですが、確実にエンジンをパワーアップ出来るカスタム方法です。
ただ、排気量を上げるには、シリンダーだけでなくピストンも交換せねばならないので、パーツ代は高額になります。

また、ボアアップを行うとピストンの重量が上がり、コンロッドに高い負荷がかかるので、エンジンの耐久性が下がるというデメリットもあります。
これに加えて、250ccのバイクにボアアップを行うと、車検を受けることが必要な排気量になってしまうという点にも注意が必要です。

この他に、エンジンのカスタマイズには、カムシャフトの交換やスパークプラグの交換といったものがあります。
また、キャブレター搭載車なら、エンジンのカスタムにあわせてキャブレターの交換や調整を行うことも必要です。
さて、実際にこうしたエンジンのカスタマイズを行う際は、工具もしっかりしたものを取り揃えることが肝要です。
特に、トルクレンチは必須の工具となります。
ボアアップにせよピストンの交換にせよ、カスタム行程の最終段階でシリンダーヘッドを組み付ける作業が出て来ます。

この時に、トルクレンチがあった方が的確にシリンダーヘッドを組み付けることが出来るのです。
シリンダーヘッドを組む際にボルトの締め付けが緩いと冷却水もれなどを起してしまいますし、かといってきつく締め付けすぎるとボルトが折れてしまう可能性があります。
もしボルトが折れてしまうと、そのエンジンは使うことが難しい状態になります。
エンジンをカスタマイズする際は、エンジンの耐久性を考慮することと、必要な工具を揃えてから行うことが肝要なのです。

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